写真データの一般的な用途に必要な画素数は、1200万画素前後で十分と感じています。 A4印刷必要画素数は、150dpiで1240×1754=220万画素、300dpiで 2480×3508=870万画素。 動画撮影必要画素数は、2Kで1920×1080=420万画素、4Kで3840×2160=830万画素。 1200万画素の写真データがあれば、一般的な写真用途、動画用途を満足させられるわけです。
1200万画素は,APSC(ハーフサイズ)センサー(24mm×18mm)にちょうどよいと感じる画素数ですが、現在のAPSCカメラは2400万画素クラスのみで、1200万画素クラスはありません。1200万画素クラスもあるといいです。(フルサイズカメラには、標準の2400万画素、高画素用4800万画素、高感度用1200万画素など、3種類のセンサーが商品化されています) 低画素化にはメリットがあります。対手振れ性、集光性、データ軽量化(画素数1/2なら1/2)などです。技術的には2010年頃の技術ですから難しくはないでしょう。2010年頃のカメラでもよいのですが、動画性能やその他、画素数以外は今のスペックが欲しいのです。 高画素データが必要なときはフルサイズ、普段使いや携帯便利でスマホ画質以上必要なときは、APSCなど、使い分けてもよいでしょう。フィルムカメラで言えば、35mmフィルムカメラと、6×6版カメラを使い分けるような感じです。この使いわけをする時点でかなりカメラ小僧という気もいたしますが。
私は、このことを特にAPSCコンパクトカメラに望んでいます。たとえばリコーGRIIIクラスです。GRもGRIIの時代は1600万画素といいバランスでしたが、IIIで2400万画素となりました。GRIIクラスもラインナップしてほしいです(GRIIの再販とか)。ニコンではCOOLPIX A、富士フィルムには X70 というカメラがありましたが現在はありません。
下は、私が旅カメラに使っているニコン COOLPIX A の画像です。(2018年チチェスターにて)
拡大してピクセル等倍画像を見てください。上質なデータと思います。iPhoneほど携帯便利ではありませんが、iPhoneでは得られない上質な写真データが得られるので旅カメラとして重宝しています。動画撮影性能がいまひとつなのでこれの改良版を望んでいます。ニコンレンズらしいきりっとした写りで、私がGRIIでなくこれを選んだ理由にもなっています。画像データがDfなどと同じNEF形式というところも一因でした。同じ現像ソフトが使えます。
A4印刷した曾孫の写真(iPhoneやNikon Dfの)を見せると、「同じ○○ちゃんの写真だけど、こっちのほうががいいのはどうして」と、曾祖母もカメラの違いに気づくくらいですから。かといっていつも一眼レフをぶらさげるのも面倒です。スマホじゃ物足りなくもなります。ポケットやバッグにするっと入るレベルの1200万画素クラスAPSCコンパクトカメラ欲しいです。
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