地方議会選挙が始まった。宣伝カーから候補者や関係者が叫ぶ...。 議会政治のが日本より早いイギリスやアメリカでこんな風景はない。イギリスなら騒音規制に触れお縄ものである。演説会など候補者と支持者が集まって盛り上がることはあるけれど、候補者・関係者が車から騒音を出しまくることはない。 候補者が選挙公約をパフォーマンスしたり、それを支持者が応援したりの盛り上がりは選挙後の政策と関係するけれど、広報宣伝カーから名前を叫んで票をお願いしますは、、、なんだかなあ世界的に恥ずかしい気もする。議会政治発展途上国の態に見える。 政治・選挙は、私たちのすべてに密着した重要な事柄なのだけど、投票率が低い。サッカーや野球のように関心が集まるべきことなのだけど集まらない。広報不足かもしれないし、広報すると民衆がかしこくなってリーダー側がやりにくくなるから意図的に無関心層を作っているかもしれない。学校に「政治(のしくみ)」などという教科が無いように。家の前の道路の除雪も、払った税金や決定する行政や、ルールを決める議会など政治の機能の一部などと、子供の頃から政治の仕組みを学べば、少なくとも今以上には関心がもたれると思う。ルールは人が決めるもの、変更も当たり前と知れば、ルールを守るだけの生真面目でなくルールを作る臨機応変さもでるだろう。「法律(ルール)できまっているので仕方がない」から「現実に合わないルール(法律)は変えればよい」となる。法律は今のところ議会で決めることができる。議会のメンバーは今のルールでは選挙で決めることができる。利害は人それぞれ一致しない、カレーが好きな人、ラーメンが好きな人、賃金を支払う人、賃金をもらう人、だから論戦をまじえればよい。折り合いをつけるしかないから。少なくとも利害の一致しない二つの大きな政治団体のまとまりで綱引きになるパターンが多いけれど、日本は一党独裁といってよい。二党拮抗は議決の時間が一党独裁よりかかることはある。日本人はそれを好まないのかな。寄らば大樹の陰が好きなのかな、大樹のそばは落雷回避的には危険のようだけど。 敗戦後に生まれ「民主主義」の光を感じ人生を送ってきたけれど、寿命が終わる頃に近づいても帝国議会の衆議院議員に立つ(貴族員は公選でないので)地方の名士をかつぐような選挙運動が変わらず続く様子はなんとも寂しく感じる。 子育て世代の「育児休暇」が話題になっているけれど、育児期間は親世代には必要で職場保障も必要なので、当然の話題と考える。同じように「議員休暇」てのもあってもいい。選挙活動や議員期間の職場保障である。こうすれば余裕のある名士だけなく誰もが立ちやすくもなろう。もちろんそのルール立法からであるが。
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