1975年の免許制度改正で区切られた400cc以下(以下中型)バイクですが、400ccでの区切りは日本だけです。最近、日本市場やEUのA2免許(35KW/47PS以下)市場を狙って大型バイク中心だった海外メーカーがこの枠に製品を供給してきています。DUCATI、BMW、Bemelli、KTM、Harley-Davidson など。出力で47PS以下に押さえたものはA2免許狙いでしょうが、排気量でほぼ400としているものは日本市場をかなり意識しているしょう。
免許制度によるバイクの排気量区分は、製品を供給する上ではとても重要と思いますが、この他の区分としては、マン島TTレースなど、FIMの排気量区分がありました。125/250/350/500ccです。製品としておなじみの排気量の数字だと思います。今は、MotoGP:1000cc4ストローク4気筒まで / Moto2:指定エンジン(トライアンフ製765cc4ストローク3気筒) / Moto3:250cc4ストローク単気筒、となっているようです。私などはレーサーの最高峰といえば500cc2サイクルとイメージしますが時代は変わりました。
1975年当時、区分がそれまで製品区分としてメジャーだった350や500でなく400となったのは何故かなあと今でも思います。この改正に至ったのは750ccクラス(ナナハン)事故多発でといわれていますから、500では750に近いし350では軽二輪250cc区分に近いということだったのでしょうか。 私は、中型の区分を500ccにすればいいものをと思っていました。新しいエンジンを国内向けのためだけに作ったり、海外向け500をダウンして400にする手間もいらないだろうにというのが理由です。1975年からほぼ50年たった今の状況は、大型バイクは1000〜1500cc前後が多いようです。750を大型とした状況からみると2倍となっています。また、現在もEUA2免許向けなどは500ccという設定のようです。免許制度は細かくは1975年以後も変更されていますが、排気量区分は変わっていません。排気ガス規制で昔の排気量と同じで出力は稼ぎにくくもなっているので、ここらで500cc区分に改正すればいいものをと思っています。 EUのA2に併せてもいいですが47PS以下というのは分かりにくいですから排気量のほうがよいです。A2免許区分47PSというと、ホンダではレブル500は46PSでOKですが、CB400super4は51PSでNGとなるややこしい状況も生まれますから。2019年にAT限定大型自動二輪免許の排気量上限が撤廃されています。そんな調子で普通二輪免許区分を500ccにすることは難しくないと思います。
アメリカの区分は簡単で、150ccで分ける二種類です。日本も私が高1の8月までは、50ccと自動二輪(教習は125cc)と超シンプルでした。125cc教習で750が乗れちゃったわけです。この改正時期まではヘルメットの義務化もないし、まあ事故や死人もでるわけです。なんといってもバイクは高校生の通学の足でありステータスでもありました。無茶をする年代とも重なります。四輪免許は18才、車は値段も高く置場をとる。バイクは雨には濡れるし、倒れるしですが、16才で車と同じ速さの移動手段を、安く自転車並の置き場所で得られる道具なのですから。あら、話が横道に、、、 できれば、今の状況をみれば普通二輪免許区分は750ccくらでもいいと思います。教習所の教習車変更はしなくてよいです。大型免許教習は750cc教習車で1000や1300,1500が乗れる練習しているのですから、今の400cc教習車で練習した人に750ccまでの免許条件をつけても不自然はないでしょう。普通二輪免許で750ccまで乗れるようになれば、私の場合大型二輪免許は必要なくなります。
ついでに国土交通省で区分している車検区分も普通二輪(現行400)までは軽二輪として車検枠から外せばよいのにと思います。
写真は BMW G310GS(312cc,34PS A2免許OK) BMWも1980年以後どんどん排気量、車体が大きくなり手軽でなくなりました。一時期R100が手元にあったのですが、重く大きく感じ、長いつきあいとはなりませんでした。R100でなくR65LSを選んでいれば長いつきあいになっていたかもしれません。その頃は大型に乗りたかったんですね。R65LSは今でも一番好きなBMWフラットツインです。
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