|
上のほうのステージ写真は写真屋さん撮影と思います。ExifデータからカメラがNikon Z8(ボディだけで50万円!)フルサイズ45MPセンサーです。使用レンズはわかりませんが41mmとなっているのでズームかと思います。ISO2000で f=11 1/2000秒 で撮影されています。
集合写真は簡単なようで、カメラ性能や撮影技術へのハードルの高い撮影状況です。2〜3人の写真や、風景写真の場合、見る人はあまり一部分を拡大したり凝視したりしません。ですから、少々のピンボケやカメラ振れ、センサー性能の低さはあまり気にされない場合が多いです。ところが集合写真の場合、見る人はまず自分を探し、拡大したり、凝視したりします。カメラ性能がよくないと拡大されるにつれボロがでます。 撮影もカメラから被写体まで遠くなるので、カメラ振れが出やすくなります。私はこの距離なら三脚は必須です。人数が多いと前後左右に広がりが出ます。レンズのピントの合う範囲を広げるために絞りを絞らなくてはなりません。今この写真は F11 まで絞っています。絞ると光の量が減るのでシャッタースピードを落とすか、ISO感度を上げなくてはならなくなります。この写真は、1/200秒とISO=2000 の組み合わせです。速いシャッターを切るためにISOを上げればよいのですがISOを上げると画質が落ちていきます。ノイズでざらつきがでてきます。Nikon Z8はフルサイズ(36×24mm)センサーですが、ISO=2000は無理してる感があります。私は集合写真ではフルサイズセンサーでもISO=800にとどめます。そして三脚を使ってシャッタースピードを落とします。レンズの焦点距離にもよりますが50mmでf8〜f11、ISO400以下が使えるところまで。低速シャッターはシャッターを手で押した振れも気になるのでレリーズを使います。
いただいた写真は実データ 8256*5504=45MPでしたが、4500*3000=13MP に縮小まで縮小しました。45MP分の良質データはないように感じましたので。つまりこの13MP画像をデジタル拡大してボケる感じと大差ないようですので。写真は良質な12MPあれば昔の35mmフィルム一眼レフ並で十分です。が、良質な12MPがカメラやレンズによってなかなか得られません。昔のブローニーフィルムカメラ(6×6,6×7,6×9)になると、良質な48〜50MPが必要になります。現在のフルサイズデジタルカメラがこれ同等か若干劣るという感じになります。
最近スマホでも40MPクラスの画素数をもつものがありますが、センサーが小さいと(スマホは6×4mmくらい)40M分割された1画素に正確に光をのせることが難しくなるので(画素に光を載せるレンズの仕事はアナログですので)低質データの集合になります。フルサイズ(36×24mm)やAPSC(24×16mm)など、センサーが大きいと1画素が大きくなり良質データの集合を作りやすくなります。レンズ性能が追い付かない部分はカメラのコンピュータ処理で補われます。iPhoneの写真を拡大していくと水彩画のようになります。光データを記録した写真というよりiPhoneコンピュータが上手にお絵かきした絵を感じます。iPhoneカメラは、暗い場所での補正や手振れ補正、コントラスト差がある場合の補正、色合い、コンピュータ処理がとても上手く、思い出スナップカメラとしては最高に近いと感じます。しかし、集合写真や、質感、実際の光感を求める場合は、APSC,フルサイズのカメラを使うほうがベターです。 思い出スナップには、写真は12MP、動画はFHD あれば十分なのですが、最近のiPhoneは、写真が40MP、動画が4Kとなっています。写真も動画も面積が4倍になったのでデータ4倍となります。ストレージ容量も必要になります。iPhoneはSDカードが入りませんから本体容量に左右されます。そして有料iCloudへと勧誘します。せこいですねえ、上手に稼ぎますねえ。新しいiPhoneの方は、写真は12MP、動画はFHDに手動設定するとよいでしょう。また写真保存データ形式もiPhone独自の.heicがデフォルトになっていますが一般的な.jpgに手動設定しておくとよいです。SDカード使用したいとかPC連携したいという方はアンドロイドスマホがよいでしょう。アンドロイドスマホの場合、機種によってカメラ性能(画像処理性能)が違うので、カメラ性能を気にする場合iPhone並かそれ以上のものを選ぶとよいです。アンドロイドスマホは、アプリごとにモバイル通信設定ができないので、モバイル通信料を気にされる場合はiPhoneを選んでアプリほとに設定するとよいでしょう。 |