Vine Linux 6.1

グループウェア GROUP SESSION 4 のインストール





VineLinux6.1をグループウェアサーバーにしてみたくなりました。 ネットでいくつか調べ、回覧板機能があったり、全体的によくできた雰囲気のする 「GROUP SESSION」を手始めに試してみることにしました。
必要な環境は、Java2と、Tomcat とのこと。Javaは聞いたことがありますが、Tomcatは知りません。 Linuxは、WEBサーバーとSambaサーバーくらいしかセットしたことのない私です。この先どうなることやら。
...
結果、首尾よくインストールできたので、備忘録をつけることにしました。

1. Java2
Java2とは? Vine Linux 6.1 には、Java-1.6.0-openjdkが実装されていて、 Synapticパッケージマネージャからインストールできます。 しかし、Javaをよく知らない私は、Java-1.6.0は、Java2でなくJava1であると受け取りました。 ところが、ネットでも Java-2.* なるものはでてきません。よく調べると、ある時期のJavaのバージョンから Java2といわれるものになったようです。まぎらわしいなあ。とりあえずJava2環境については解決。 Vine Linux 6.1 実装の、Java-1.6.0-openjdk をSynapticパッケージマネージャからインストール。 私の場合、既にインストールされた状態となっていたので、確認だけでした。

2. Tomcat
(1)ダウンロード
Tomcatというのは、Apache Tomcat といってJavaを使ってWEBアプリケーションを構築できる実行環境とわかりました。
ダウンロードは、Tomcatサイト[http://tomcat.apache.org/download-70.cgi] からします。私がダウンロードしたときは、7.0.53 でした。Coreのtar.gz圧縮ファイルをダウンロードしました。

(2)インストール
解凍してできた[apache-tomcat-7.0.53]フォルダを、VineLinux6.1のJava用フォルダの
/usr/lib/jvm
にセットします。(どこでもよいようですが、GROUP SESSIONのマニュアルの趣旨にあわせて)

(3)スタートアップファイル編集
Tomcatのスタートアップファイルに環境変数を指定する編集をします。
/usr/lib/jvm/apache-tomcat-7.0.53/bin/startuo.sh の
# Start Script for the CATALINA Serverという行の下に
$export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre
$export CATALINA_HOME=/usr/lib/jvm/apache-tomcat-7.0.53
を書き加えます。
JAVA_HOME=以下は、/etc/java/java.conf を読み取り、それにならって設定します。
CATALINA_HOME=以下は、[apache-tomcat-7.0.53]を置いたパスを設定します。

(4)サービスとして起動するための設定 (chkconfig)
(3)まででTomcatのインストールは終わっています。
/usr/lib/jvm/apache-tomcat-7.0.53/bin/startuo.shをクリックするとTomcatが起動します。
そしてブラウザで http://127.0.0.1:8080/ とするとTomcatの実行画面が表示されTomcatサーバーの起動が確認できます。
しかしこのままでは、グループウェアの実行前に手動起動が必要になりますので、自動起動の設定をします。
以下を書いたテキストファイルをtomcatとして作成し、自動起動ファイル置き場の
/etc/rc.d/init.d フォルダに起きます。
=====================以下tomcat
#!/bin/bash
# Startup script for the Apache Tomcat Server
# chkconfig: - 85 15
# description: Tomcat 7.0 is designed to run on Java SE 6 and later.
# processname: Tomcat
# Source function library.
. /etc/rc.d/init.d/functions
/usr/lib/jvm/apache-tomcat-7.0.53/bin/startup.sh
=====================以上tomcat
コンソールを起動しsuした後、以下のようにタイプして自動起動設定します。
#chkconfig --add tomcat
#chkconfig --level 2345 tomcat on
これでVineLinux6.1の起動でTomcatサーバーが起動するようになります。
(5)ファイヤーウォール設定
外部からの接続を可能とするために、Tomcatが使う8080ポート(TCP)を開放します。
[システム][システム管理][セキュリティレベルとファイヤーウォールの設定][その他の設定]
Vine Linux 6.1 のデフォルトは閉じています。

3. GROUP SESSION 4
(1)ダウンロード
グループウェア GROUP SESSION 4 をダウンロードします。
日本トータルシステムのダウンロードサイト [http://www.gs.sjts.co.jp/v4/download/index.html]からします。gsession.war がダウンロードファイルです。

(2)インストール
解凍してできた[gsession]フォルダを
/usr/lib/jvm/apache-tomcat-7.0.53/webapps
にセットします。
http://127.0.0.1:8080/gsession/
で、GROUP SESSION 4 のログイン画面が出ればOKです。
ID=admin, PW=admin が初期設定となっています。



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