サーバーは後回しといいましたが、手始めによく使われるWindows用のファイル共有から
smbサービス起動
Windows用ファイルサーバーを動作させるサービスをスタートします。
[システム]-[サービス]-[smb]
まず、「有効」として、それから、「開始」とします。
一連の操作中にrootパスワードを求めるダイヤログが出ますので、rootパスワードを入れます。
nmbサービス起動
Windowsクライアントがマイネットワークからたどったとき、ワークグループや
コンピュータ名を表示させる名前(@IPアドレス)解決サービスをスタートします。
サーバーのIPアドレスを、直接\\192.168.1.10のように指定して使うのであれば必要ありません。
[システム]-[サービス]-[nmb]
まず、「有効」として、それから、「開始」とします。
一連の操作中にrootパスワードを求めるダイヤログが出ますので、rootパスワードを入れます。
ファイヤーウォール設定
ネットワーク上のコンピュータがWindows用ファイルサーバーにアクセスできるように
ファイヤーウォールを開きます
[システム管理]-[セキュリティレベルとファイヤーウォールの設定]-[rootパスワード]
[samba]にチェックを入れOKとします。
sambaユーザーの追加
sambaユーザーは、Linuxユーザーと別に追加します。
できるだけGUIでいきたいのですが、ここはTUIが簡単ですので、ターミナルを使います。
左上のターミナルアイコンからターミナルを起動します。
$ su
[rootパスワード]
# smbpasswd -a [smbユーザー名]
まずは今操作しているLinuxのユーザー名と同じものを設定しましょう。
これでsambaにユーザーが追加されました。
その他sambaで使うコマンドは
現在のsambaユーザーの確認 ---- #pdbedit -L
パスワード変更 --------------- #smbpasswd [smbユーザー名]
sambaユーザー削除 ------------ #smbpasswd -x [smbユーザー名]
などです。
ファイル共有の設定
/etc/samba/smb.conf
ファイル共有の設定をします。
[コンピュータ][ファイルシステム]/etc/samba/smb.conf
を、右クリックの[管理者として開く]からrootパスワードを入力して開き編集します。
smb.confを以下を参考に編集し保存してください。
「;」と「#」はコメントアウトされて設定されていない行です。
変更部分だけ書いてあります。
#======================= Global Settings =====================================
[global]
workgroup = WORKGROUP <------- Windowsのデフォルトなら
server string = Samba Server Version %v
netbios name = MYSERVER <------- サーバー名
# ----------------------- Standalone Server Options ------------------------
# ログイン画面を出さずにゲストユーザーを受け入れる
guest account = nobody
map to guest = Bad User
#============================ Share Definitions ==============================
[public] <-- だれでもが使えるフォルダ、この名前でネットワークフォルダができる
; comment = Public Stuff
path = /home/samba <---- 実際のフォルダパス、このあとフォルダを設定
public = yes
writable = yes
printable = no
; write list = +staff
sambaユーザー個別に設定されるユーザー用フォルダが必要なければ、[home]以下の記述をコメント
アウトします。(Windowsサーバーのような設定)
共有フォルダの作成と設定
共有設定ファイルに /home/samba を共有すると設定しましたのでフォルダを準備します。
[コンピュータ][ファイルシステム]/home/
を、右クリックの[管理者として開く]からrootパスワードを入力して開きます。
そこで右クリックして[フォルダの生成]でフォルダを新設します。
そのフォルダを右クリックして[名前の変更]で、「samba」とします。
さらに、そのフォルダを右クリックして[プロパティ][アクセス権]で、所有者、グループ、その他、
すべてで「作成と削除」に設定します。
ターミナルで
# chmod 777 /home/samba
としても同じです。
smbサービスとnmbサービスの再起動
編集したsamba関係の設定を有効にするためsmbサービスとnmbサービスを再起動します。
サーバーの名前変更などの設定変更がなければsmbサービスの再起動だけでよいです。
[システム]-[サービス]の、「smb」と「nmb」の再起動のアイコンからそれぞれ再起動します。
ターミナルから
$ su
[rootパスワード]
# /etc/init.d/smb restart
# /etc/init.d/nmb restart
のほうがてっとりばやいかも
以上でWindows端末から、使うことのできる、ネットワークフォルダができました。
ネットワークフォルダは共有条件設定ができますが、まずは誰でも何でもありのファイル共有からはじめました。
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