Vine Linux 6.1
少しLinuxの香りを



Vine Linux ぽいところにも手をつけていきましょう。

rootログイン
VineLinux_6では、デスクトップにrootでログインできないように設定されています。これをできるように設定します。

設定ファイルを編集します。
[コンピュータ]/[ファイルシステム]/etc/pam.d/gdm
(TUIの説明では、/etc/pam.d/gdm を開くのように表します。)
[右クリック]-[管理者として開く]-[rootパスワード]

2行目にある記述をコメントアウトして保存します。
auth required pam_succeed_if.so user != root quiet

#auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
[ファイル][保存]

再起動すると、ログイン画面で、その他のユーザーを選び、rootと、rootパスワードでログインできるようになります。

rootで日本語入力
VineLinux6から採用された日本語変換システムのMozcは、rootでは日本語変換できない仕様のようです。 (どこかの設定変更でできるかと調査中ですが、まだわかりません。)
そこで従前の定番日本語変換システム Anthy を追加インストールします。
[システム][システム管理][Synapticパッケージマネージャー]
[検索]-synaptic として表示された
ibus-anthy
anthy
の2つをチェックして[インストール指定]し、[適用]し、インストール後、再起動します。
[システム]-[設定]-[ユーザー向け]-[iBusの設定]
インプットメソッドにAnthyがあればOKです。Anthyを再上位にすればrootでの日本語変換はAnthyが デフォルトで動作します。Mozcがデフォルトの場合も画面右上の[ひらがなマーク]をクリックしてAnthyを選択できます。

自動ログイン
デスクトップとして使っていると、いちいちログインするのは面倒ですので自動ログインにします。
[システム][システム管理][ログイン画面]
[次のユーザーで自動ログインする]を設定

リモートデスクトップ
VineLinux_6 でリモートデスクトップが使えるように設定します。
Windowsの VNCクライアントなどからリモートでVineLinux_6が使えるようになります。
<1>
[システム]-[設定]-[インターネットとネットワーク]-[リモート・ディスクトップ]
ここで必要な設定をします。

<2>
[システム]-[システム管理]-[セキュリティレベルとファイヤーウォールの設定]
[その他のポート]を選択し、[追加]を選択。
[ポート:5900][プロトコル:tcp]と設定。

SSH
VineLinux_6 でSSHターミナルが使えるように設定します。
Windowsの VNCなどSSHターミナルからTUIでVineLinux_6が使えるようになります。

設定ファイルを編集します。
[コンピュータ]/[ファイルシステム]/etc/ssh/sshd_config
(/etc/ssh/sshd_config)
[右クリック]-[管理者として開く]-[rootパスワード]

PermitRootLogin yes
[ファイル][保存]

ハードディスク未使用部分をWindowsNTFSでフォーマット
ここで最初インストールしたときには、ハードディスクを40GBほどしか使用していません。 残りの部分をデータ用に割り当てます。
Linux標準のEXT3やEXT4でよいわけですが、WindowsからはEXT3,4は読めないのでWindows側からも ハードディスクのデータを扱いたい場合は、データ部分をNTFSでフォーマットしておくと便利です。 (但しNTFS上ではLinuxのパーミッションを使うことはできません。)
[アプリケーション]-[システムツール]-[ディスクユーティリティー]
を使って、パーティション割り当てや、フォーマットができます。
NTFSボリュームの自動マウント
VineLinuxのデスクトップでは、パソコン内蔵のHDDや、USB外付HDDなど、 NTFSでフォーマットされたハードディスクも自動マウントされます。
VineLinux_5では自動マウントされたハードディスクは、システムがパーミッションを777 (所有者・グループ・その他にすべてのアクセス権)としてマウントしていましたが、 VineLinux_6では、700(所有者(root)のみにすべてのアクセス権)としてマウントされます。
ですから、一般ユーザーから、[コンピュータ]をクリックして見えるハードディスクを開こうとすると rootパスワードを求められます。
デスクトップで使う分にはさして問題になりませんが、そのハードディスクをsambaなどWindows用の ファイルサーバーの保存先として使う場合には、ネットワーク接続のゲストユーザーからアクセスできない状況がでます。
自動マウントされるハードディスクのパーミッションを777にすることにします。これをすると、ユーザーデスクトップにも Linuxにログオンするとアイコンが表示され、rootパスワードを求められることなく開けるようになります。
設定は以下の手順です。

1 接続ハードディスクのデバイス名の確認
左上のターミナルアイコンからターミナルを起動し、以下のようにタイプします。
$su
[rootパスワード]
[root@localhost user]# fdisk -l

接続ハードディスクの情報が表示されます。
Disk /dev/sda: 120.1 GB, 120060444672 bytes
デバイス ブート      始点        終点     ブロック   Id  システム
/dev/sda1              63      273104      136521   82  Linux スワップ / Solaris
/dev/sda2   *      273105    78140159    38933527+  83  Linux
/dev/sda3        78140160   234484739    78172290    7  HPFS/NTFS/exFAT
~~~~~~~~~
「sda3」がこの先の設定に必要なパーティション名です。

2 gnome-mountコマンドをrc.localに書き込み起動時に実行させる。

  /etc/rc.local を管理者として開き、
  touch /var/lock/subsys/local の下に以下を書き加えます。

  gnome-mount -t -d /dev/[パーティション名]

 再起動すると、/mediaに自動でマウント用フォルダが777で生成されます。

・この他にマウント用フォルダを準備し、/etc/fstab で設定することもできます。(TUI時の方法)
  /dev/[パーティション名]  /media/[マウント用フォルダ名]    ntfs    defaults    0 0
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