Gnomeデスクトップ(GUI)起動へ至るまで
Gnomeデスクトップ(GUI)起動へ至るまでの設定作業
FreeBSDのTUI環境にGUIを組み込む説明では、portsからメイク・インストールする説明が多いですが、
私は、sysinstallからパッケージをインストールしていく方法をとりました。はじめの一歩は簡単で、時間の
かからないもののほうがよいからです。
FreeBSDの現在の環境からこの先必要なものは、「デスクトップ環境」、「日本語フォント」、「漢字入力システム」
の大きく3つです。デスクトップ環境は、Gnome、KDE、XFCE などが人気です。Gnome、KDEは、標準組み込みツールが多く
規模が大きいです。インストールの時間がかかります。XFCEはシンプルです。今回は、がっぷり四つで Gnome2
でいってみます。
日本語フォントは、数多くありますが、まずは1つだけ入れます。IPAフォントのゴシックです。
日本語変換システムも、いくつかありますが今回は、Anthyを選択します。
ログインして # sysinstall
FreeBSD sysinstall Main Menu が表示される。
【1】日本語フォントのインストール
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[ Index ] [ Packages ] [ FTP ] [Main Site ] とすすむ
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Portsの一覧がとれるまで、少し時間がかかる。一覧が表示されたら...
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japaneseに移動
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ja-font-ipa-uigothic-00203 (日本語フォント) をチェック(依存があれば自動チェックされる)
写真は、【1】フォントと【2】日本語入力システムの2つを一度にインストールするという画面です。
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インストール...3分ほどかかる。
【2】日本語入力システムのインストール
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ja-scim-anthy-1.2.7 (日本語入力システム) をチェック
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インストール...3分ほどかかる。
【3】GUIデスクトップのインストール
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x11に移動 (japaneseを抜けて)
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gnome2-2.32.1_1 (GNOME2デスクトップ環境) をチェック (ここで、KDEや、Xfce4を選択することもできる)
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インストール...1時間〜1時間30分かかる...コーヒーブレイクといわず、ランチなどどうぞ
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このインストールが終われば、GNOMEデスクトップ環境の頂上までは、あと一歩。再起動してログインする。
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各ユーザーのホームディレクトリ(rootは、/root/。ユーザーは、~/) に 「 .xinitrc 」を新設する。
#vi /root/.xinitrc (rootであれば) で次の2行を書き保存。
export LANG=ja_JP.UTF-8
exec gnome-session
2行目がgnome起動となる。
(他のデスクトップ、KDEや、Xfceをインストールすれば、ここの起動コマンド変更してデスクトップを変更したり、ユーザーごとにデスクトップを選択したりできる。)
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# startx
これで、gnomeのMacライクなデスクトップが表示されれば、今回のゴール「Congratulation!」です。
お疲れ様でした。!! (^_^)V
日本語変換システムの起動は[Ctrl]+[スペース] です。[漢字]キーへの設定はここまでの手順にはありません。
GUIのデフォルトでは、[ . (ドット)]で始まるファイル名のファイルは表示されませんので、必要な場合は、表示を切り替えます。
FreeBSDのGUIのGnome2をのっけても、まだGUI環境としては不完全で、VineLinuxインストール直後くらいの環境にもなっていません。
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自動起動でデスクトップまでいきたい。(ログインマネージャ(slimなど)のインストール)
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設定したはずの日本語キーボードの設定がされない。(HALの設定)
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NTFCハードディスクへ書き込みができない、日本語処理がうまくない。(Fuseのインストール)
などなど。
これは、FreeBSDの環境が整ってないというのではありません。FreeBSDをGUIで操作させる環境が整っていないということです。
とはいえここまでくれば、GUIでサーバー設定もできますし、ブラウザでネットで調べることもできます。楽しく疑問を解決していけるでしょう。
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