Open Officeのインストールに気をよくして、Flash Playerのインストールもやってみました。サーバーソフトへの簡単なGUI環境を越えて、なんだかWinのデスクトップを目指すような雰囲気になってきました。
GUI環境は、サーバーソフトでも、マウス操作で素早くファイルやフォルダを保守管理したり、情報収集にブラウザを使える便利さがあったりすることから、最低限は必要と思います。
最低限というスタンスなら、Gnomeは必要以上の環境です。GUIでのファイル操作、WEB閲覧はもとより、画像、動画の閲覧、OpenOfficeなどのソフトまで入ります。私のデスクトップ環境でなら、あとはFlashが入って、ブラウザからYouTube動画が見られたりすれば十分、この遊びの終点にもなるでしょう。
手順は、「Linuxエミュレート環境を整える」「Linuxソフトをインストール」「関連づける」の3段階です。
先に結果をいうと、FreeBSD 7.4で、FlashPlayer 9 までインストールしたのですが、YouTubeは、FlashPlayer10が必要です。ブラウザFireFoxの中でうまく動画が再生されません。動画データのFLVファイルを取り出せば再生できます。Linuxエミュレーターのバージョンをあげて、FlashPlayer 10を組み込めばいいと思いますが、どうもFreeBSDを8以上にしないといけないようです。今回は、FlashPlayer9までで、ひとまず「FreeBSDでGUI環境設定」の遊びを終えることにします。
さて、FlashPlayer9が動作するまでの手順ですが、なかなかうまくいかず、あっちをふらふら、こっちをふらふらしているうちにできるようになりました。何が正しく、何が間違いなのかもわかりません。ですから、きちんと説明もできませんが、とりあえず、こんなことしました...の記録を残しておこうと思います。再現性は、ないかもしれません。
「FreeBSD ハンドブック」の「7.2 Web ブラウザ」の手順を基本にしました。
http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop-browsers.html
いろいろ必要なportsや、パッケージダウンロード・インストールを試みるのですが、エラーで止まってばかり。目立つところは、Linuxエミュレーターが、2.4.2ではだめだから2.6.16が必要というもの。エミュレーターの入れ換えは、私には?な部分だし、portsとか、パッケージのよさそうなのにトライしては失敗。portsインストールがだめでもパッケージインストールでOKだったり、パッケージインストールがだめでもportsインストールでOKだったり、私には難しいこと続き。
(1) linux_base-f8 エミュレーターのセットアップ
/etc/sysctl.conf に追記 [compat.linux.osreleaseの値]
compat.linux.osrelease=2.6.16
(再起動または # sysctl compat.linux.osrelease=2.6.16)
/etc/make.conf に追記 [PortsCollection使用設定]
OVERRIDE_LINUX_BASE_PORT=f8
インストール
Packageインストールなら
[Packages][emulators] linux_base-f8-8_12
portインストールなら
compat.linux.osrelease: 2.4.2 -> 2.6.16
# portinstall emulators/linux_base-f8
/etc/rc.conf に追記 [機能の有効化]
linux_enable="YES"
/etc/fstab に追記 [Linuxプロセスファイルシステムのマウント設定]
linprocfs /compat/linux/proc linprocfs rw 0 0
(再起動または mount linprocfs; /etc/rc.d/abi start)
確認
# sysctl -a | grep compat.linux.osrelease
compat.linux.osrelease: 2.6.16 と、表示されればOK
# kldstat | grep linux.ko
34 1 0xc5e56000 23000 linux.ko こんなかんじならOK
(2) OpenJDK 6 のインストール
Packageインストールなら
[Packages][java] openjdk6-b20_7
portインストールなら
# cd /usr/ports/java/openjdk6
# make install clean
(3) icedtea-web のインストール
Packageがみつからなかったような...
portインストール
# cd /usr/ports/java/icedtea-web
# make install clean
(4) nspluginwrapper のインストール
Packageインストール
[Packages][www] nspluginwrapper-1.2.2_7
(5) linux_base-fc4 のインストール
Packageインストール
[Packages][emulators] nspluginwrapper-1.2.2_7
(6)linux-flashplugin9 のインストール
portインストール
# cd /usr/ports/www/linux-flashplugin9
# make install clean
(7) wrapperでプラグイン・インストール
# nspluginwrapper -v -a -i
これがなかなかうまくいかず、直接ファイルを指定したり...いつの間にかうまく収まったのか? (^^;)
最初に書いた、/etc/fstab への追記
linprocfs /compat/linux/proc linprocfs rw 0 0
を後回しにしたせいだったのか?
(8) Swfdec Flash プラグイン
Packageインストール
# pkg_add -r swfdec-plugin
最後にしたのがこのインストールだったような。再起動してFlashサイトを見たら動作しました。
他の環境では考える必要もないこと、苦労するこもないことに苦労したのに、思わず嬉しかったです。
子供のときのプラモデル作り感覚です。できることはわかっているけど、できると嬉しい。
Flash 9 では、YouTube の動画をブラウザの中でダイレクトに表示させられないようです。
FreeBSD 8.X の環境では、エミュレーターが linux_base-f10 となり、Flash 10、11 が使えるようです。
そうなれば、それもOKと思います。7.X でもできるのかな。7.X のハードディスクはそのままにして、
別のハードディスクに8.Xでやり直してみましょうか。
linuxエミュレーターがセットアップされた環境なら、Acrobat Readerもインストールできます。PDFの表示は、Acrobat Readerでなくとも、FreeBSDのGnome環境からできます。環境が整ったので本家をインストールしました。バージョンは少し落として8としました。8があればだいたい見られるでしょうから。
portインストール
# cd /usr/ports/japanese/acroread8
# make install clean
/etc/rc.conf に追記 「linux_adobe_enable="YES"」
すんなりとインストールできました...そうでなければ仕事にはなりませんが、
そうじゃないことが多いから、遊びたくなるんでしょうねえ