YAMAHA MAJESTY
YP250S(5GM8)
形式BA-SG03J/G312E
タイヤ(F)110/90-12(R)130/70-12



 2001年5月、マジェスティ購入。通勤用に使っていた1971年型CB250EXPORTと入れ換えました。スクーターの実用性に興味が出てきたこともあり、CB250のピストリングが折れたことを機に入れ換えたのです。
 使用は殆どが通勤です。雨天はもちろん、雪や凍結のない時は、冬も通勤に使っています。スクーターの実用性は、シート下トランクの積載性、ウインドスクリーンよる防風性、クラッチ・変速操作無しのオートマチックで最高です。
 私のWEBサイトにもマジェスティの話題を書くことは殆どありませんが、雪や凍結で走れない日以外は、毎日通勤に使っている使用頻度の高いバイクです。また、夫婦で走る時は、かみさんがこれに乗ります。



MAJESTYレポート

長所
積載性
シート下のトランク容量が大きいことが購入の決め手となったマジェスティです。雨具、仕事鞄など、通勤に必要なものや、一泊出張に必要のものくらいは楽に収納できる積載性は便利です。 買い物にもスーパーカブ以上の積載性があるといってもいいでしょう。また、マジェスティは、荷台なるリヤシートに物をのせた状態でシートを開閉することができるのも便利で実用的です。コンソールボックスは高速チケットや財布を収納でき、ウエストバッグやタンクバッグなどの準備をしなくとも、四輪並の手際で料金所を通過できます。
スクリーン
ウインドスクリーンは顔面まで走行風を防ぎます。暑い時期など、開放型のヘルメットでもゴーグル無しに高速で走ることができます。足下も当然ながらカバーされているので、濡れた路面でも足下が濡れたり汚れたりすることはありません。
寒い時期もウインドスクリーンは効果的です。風があたらないと防寒もしやすいです。写真は氷点下期の私の通勤スタイル。
オートマチック
バイクとして走りを楽しんだり、峠道をきびきびと走るには変速機が欲しいですが、実用にはオートマは非常に便利です。革の仕事靴がチェンジペダルで傷つくこともありませんし、渋滞も気になりません。道草ツーリングでの街並探検などにももってこいです。駆動ベルト交換時期が2万Kmまでというのも長期間メンテナンスフリーで嬉しいです。
実用性・経済性
スクリーンとオートマのおかげで、革靴にスーツといった仕事着スタイルでそのまま乗ることができます。(スクリーンによる負圧で、上着が膨らみ気味になったり、ネクタイがふわふわ浮いてくるのはちょっと困りますが) 仕事鞄もトランクに入ります。ヘルメットをかぶる、グローブをつける手間が四輪よりわずらわしいですが、四輪並の通勤ビークルです。
250ccということで車検の手間もありません。もちろん自動車道は走れます。悪くても30Km/lの燃費です。非常に経済性もあるマジェスティです。
燃料計・時計
今のバイクに燃料計、時計はあたりまえかもしれませんが、通勤に使うバイクとして便利です。

短所
タイヤ径・サスペンション
スクーターはタイヤ径が小さいので路面のでこぼこが気になります。それをサスペンションで吸収すればよいのでしょうが、マジェスティのサスペンションは吸収性はあまりよくありません。小さなでこぼこがある道の乗り心地はよくありません。
ダッシュボード防水性
小物入れに便利なダッシュボードですが、防水性がいま一つです。隙間から、前輪がまきあげる水が侵入してきます。私は、テープをはって防水をしています。(最近のマジェスティは、同じ部分を見ると組み立てが少し違うので改良されたように見えます。)
バッテリー容量
スターターはセルモーターオンリーです。スクーターはオートマで万が一の場合に押しがけで始動することもできません。十分なバッテリー容量が必要です。寒冷地に住む私の場合、冬季の始動に困ることが何回かありました。
パワー不足(オートマゆえの)
実用問題ありませんが、峠道をきびきび走る、登りの高速道路を100Kmh前後で巡行する、追い越しをするなどは、250ccの排気量と、オートマとの組み合わせできびしいことがあります。こういう状況は軽自動車に乗る感覚と似ています。
マニュアル変速タイプであれば、適切なギアを選んで、きびきび走れますが、そこがオートマの欠点でもあります。最近は、減速比を固定してマニュアル的な走りができるスクーターもでてきました。クラッチがオートマで、マニュアルで減速比を変えられるというのは実用便利と思います。
タコメーター
回転域を気にして乗るバイクでないので、タコメーターはいらないかもしれませんが、高速道路走行などでは、いっぱいいっぱいのこともあるので、今どのくらいなのだろう?と気になることもあります。回転計はあるほうが雰囲気がいいです。(次のタイプからタコメーターもつきました。)
トランク照明
トランク奥に照明ランプがついていますがスイッチがありません。シートを開けっ放しにして乾燥させるときなど、バッテリー上げが心配です。ランプをつけるならシート裏から発光ダイオードランプで照らすなどのほうが実用的です。今の位置は荷物があると影になりますから。
ヘッドライト
初期のマジェスティの一灯に比べてニ灯は改良されたのでしょうが、一灯が35W/35Wなので光量が今一つです。通常の60W/55Wがニ灯であればと思います。(2004年グランドマジェスティからそうなりました。)

保守
荷掛フック
リヤシートを荷台とするときに、ロープやネットを掛けるためのフックです。純正部品でなくとも、同じネジ寸のボルトでも代用できます。
タイヤ・ブレーキ・ベルト
タイヤは、後輪が約5〜6000km、前輪が約7〜8000kmの寿命です。
ブレーキパッドは、前が約5〜6000km、後ろは1万Km以上の寿命です。
駆動ベルトは、2万Kmがメーカー推賞交換時期です。購入した頃は、珍しいこともあって高速道路を使ったツーリングなどもしたせいか、1万Kmと少しでで発進時などスムースさがなくなった気がして交換しました。その後また2万Kmを経過していますが、通勤が殆どのせいか、問題なく今に至っていますが、交換を考えようかというところです。
電源
無線機、ナビ、携帯電話充電など、電気を使うことは多いので、電源を左のダッシュボックスにひきました。フロントカバーの中にグリップヒーター(30W)用の配線が用意されていますので、ここからひけば簡単ですが、私は、これをリレーの起動用だけに使って、バッテリーからひきました。
ヘッドライト
やはり暗さが気になったので、60W/55Wの二灯にチューンアップしました。HID化も考えたものの予算的に厳しくもあり。
ここでクリヤすべき問題は、70W常用から110〜120W常用へと40〜50W消費電力が増えることによる(電流では4〜5A増)、(1)発電容量の問題、(2)配線容量の問題。(3)35W/35Wと、60W/55Wのハロゲン球の仕様相違の問題です。
(1)の発電容量は、14V19.5A/5000rpm と、低めの回転を考えても十分な容量です。35W(2A)の純正グリップヒーターもあることから、標準より50W(約4A)程度の常用電力増加は問題無いと考えられます。
(2)の配線容量は配慮が必要です。標準の配線に110〜120Wの10A程度の電流を流すと、スイッチが熱をもちます。容量不足です。そこで、リレーを用いたバッテリーからのバイパス配線を自作しました。標準の配線はリレーの起動用として使い、ライトにはリレーを介してバッテリーから電源供給するようにしました。
(3)ハロゲン球の仕様相違は、識別爪のみです。60W/55Wハロゲン球の爪をペンチなどでたたみこんでしまえOKとなります。
交換後、60W/55Wの2灯は四輪並の明るさでバイクとしては明るいので、HIDの必要性もさほど感じません。充電不足になることも無く快調です。
【参考】マジェスティのフロントカバーを外す手順
タイヤ
2001.05.25 / 00000Km / 前後 IRC MB-67
2002.00.00 / 8000Km / 後 IRC MB-67
2003.00.00 / 15000Km / 前後ダンロップ SX01
2004.07.29 / 19047Km / 前後 ブリヂストン HOOP 03/02
2006.06.11 / 25000Km / 後 ブリヂストン HOOP 02
2008.09.30 / 33540Km / 前後 IRC SS-530 SPEC R
プラグ交換
2009.07.28 / 約35,000Km
プラグ交換の手順は、まず右アンダーカバーを外してから。手順はフロントカバーを外す手順を参照。

ベルト、ウェイト、プライマリスライディングシーブ交換
2011.09.03 / 40,000Km
外してみると、ベルト巾は、21.7mmでした。巾だけならまだ使えそうです。しかし、ひび割れや、ゴム劣化を感じる部分は多く、交換時期だなと感じました。新品はベルト巾23.0mmで弾力性があります。
プライマリスライディングシーブは、3段くらいの段ができていました。外周部にはひび割れもありました。
交換後は、実にスムースになりました。新車感覚です。
リヤタイヤ交換
2012.02.03 / 41,500Km(前回から約7000Km)
IRC SS530R。スクーターはIRCかブリジストンにすることが多いです。
前輪ベアリング交換
2012.07.02 / 43,500Km
少し走行音がするような気もして交換しました。
前輪ブレーキパッド交換
2012.07.08 / 43,700Km
スピードセンサー部グリスアップ
2012.07.08 / 43,700Km
キュルキュルという異音が不定期に発生。なかなか発生源の特定ができず。 ここのオイルシール部分の油分乾燥で音が発生することがわかる。
ステアリングステム・ベアリング交換
2013.10.12 / 50,500Km
4万キロ過ぎから段付きが気になっていました。(センターでカクッと停まる)
5万キロを節目に交換しました。
前後タイヤ交換
2013.11.30 / 51,730Km
前輪51730-33540=18190Km
後輪51730-41500=10230Km
今回もイノウエ(IRC SS530)です。
前後ディスクブレーキローター&パッド交換
2013.11.30 / 51,730Km
マジェスティのパッド点検方法画像
フロント1 フロント2 リヤ1 リヤ2
後ディスクブレーキパッド交換
2015.5.16 / 58,770Km
前ディスクブレーキパッド交換
2015.5.23 / 58,970Km
後タイヤ交換
2015.8.10 / 61,200Km
イノウエ IRC SS530
エアクリーナーフィルター交換
2015.9.23 / 62,100Km
14年目にしての初の交換。スポンジは朽ちて原型をとどめず。粉になりこびりつく。 清掃の手間が増える。4〜5年で交換するものをすっかり忘れていた。
レッグカバー
レッグカバーを導入しました。この種のものではメジャーなTUCANO URBANO (トゥカーノウルバーノ)製。
ダッシュボックスや、給油の操作性は悪くなりますが、走行風による冷えには抜群の効果です。オーバーパンツ無しでの高速巡航では隙間風が気になるので、前部隙間をガムテープでシールしました。これで温風吹き出しの工夫をすれば、まさにコタツで超快適なのですが。
後ディスクブレーキパッド交換
2016.5.14 / 65,200Km
前ディスクブレーキパッド交換
2016.5.14 / 65,200Km
V-ベルト交換
2016.10.30 / 70,700Km
スライディングシーブ交換
ウェイト交換
ミッションオイル交換
後タイヤ交換
2016.12.25 / 71,881Km
BATTLAX SC。CB750で使っているブリジストンBATTLAXシリーズのスクーター用がラインナップされていたので試すことにする。
前タイヤ交換
2017.2.3 / 71,954Km
前輪タイヤはまだ減っていないけれど、後輪BATTLAX SCにしたのにあわせて換えることにする。 交換時期は開いているけれど、乗れない冬季なので走行距離差は100Km未満。
前ブレーキレバー部あたり調整
2017.3.18 / 72,200Km
前ブレーキをかけた時のレバー感触がスムースでなく、キコキコするようになってきた。
レバーがブレーキピストンを押す部分の受け側が磨耗して凹んでいる。その部分や、押す側のねじ部をサンドペーパーをかけ、 凹んだシリンダ部を少し回転させあたりを変えてみた。グリスも塗布。結果は上々、スムースさが戻る。
しかし、今度はブレーキが強く効いてきたころに、ガクガクを感じる。ディスク磨耗か?、ステム緩みか?しばらく様子をみることにする。-->ステアリング・ステムを調整したら殆どおさまった。
クーラント補充
2017.6.22 / 75,200Km
クーラントのリザーバータンク分が殆どなくなっていることに気づいて補充。
新車購入以来だから、16年目にしてはじめてということになる。よくもったものである。
ブレーキ清掃
2017.11.25
ブレーキパッドが偏磨耗するので、ブレーキのシルンダーの動きをチェック。
2つのシリンダーの動きに差があるので、シリンダーまわりを清掃して、シリコングリスを塗る。
バッテリー/プラグ交換
2017.12.05 / 79,400Km
寒くなると(10度以下)、始動性が悪くなると気付いてから3度目の冬。毎日使っていれば、 一〜二日おいても始動できたのですが、とうとう一日ももたなくなり、交換しました。
あわせてプラグも交換。
後輪タイヤが磨耗してきたので、発注しました。
後タイヤ交換
2017.12.10 / 79,463Km
リヤタイヤを交換しました。前回から7,582Km走行、約1年。前輪と同じ、ブリジストンのバトラックス。 次回は、前後交換となるでしょう。多分一年後かな。
前後ブレーキパッド交換

2018.10.07 / 84,758Km
前後ブレーキパッドを交換しました。前回から約9,00Km。8,000Kmくらいで交換がよい感じ。後輪の減りが若干少ないけれど、大差ないので同時に交換。
デイトナ赤パッド (F)79817(R)79821 ( ハイパー (F)20121(R)44155 )
前後タイヤ交換

2018.11.18 / 86,359Km
前後タイヤを交換しました。前回からフロントは14,945Km、リヤは6,896Km走行。今回は、イノウエのSCT-001です。従前のフロントタイヤは限界超えていました。前輪12,000Km後輪6,000Kmくらいがベター。
ヘッドライトユニット交換
2018.11.18 / 86,359Km
右ヘッドライトの反射板部分が少しはく離していたので、部品があるうちにと、新品ユニットに交換しました。
はく離に気づいたのは10年以上前。H4ランプを35/35Wから、55/60Wへ変更するカスタマイズをした頃です。ランプ変更による熱のためか?と様子をみているうちにそれ以上進行することもなく、左ランプ側は異常も無く、何年もたっていました。
交換しようと思ったのもはく離に気づいた頃でしたが、ユニット価格が20,000円以上もするので決心がつかずにいました。なんと2018年の価格は 29,000円でした!
駆動系メンテナンス

2019.2月〜2019.10.5 / 92,000Km
発進時のガタガタ感が強くなってきたり、クラッチの切れが悪くなってきたりしてきたので、2月にクラッチ交換。
それだけではあまり改善がみられないので、ベルト駆動系をまとめて交換。改善されました。

最近の問題は、エンジンオイルの減り。1000Km走行で上限値から下限値まで減り、その度に約300cc補充しています。
ブレーキメンテナンス
2019.11.24 / 93,000Km
前後輪とも、ブレーキパッド、ブレーキピストン、パッキン類を交換しました。
スクリーン交換
2019
シールドスクリーンを取り換えました。
スピードセンサー交換
2021.06.27 / 97,000Km
スピードメーターや積算計が作動しないことが出てきたので交換しました
メーター側の故障でないとよいのですが
レクチファイア/レギュレーター交換
2022.05.23 / 97,700Km
マジェスティが充電しなくなり、レクチファイア/レギュレーターを交換しました。発電機ステータコイルまで故障してなくてよかったです(出費的に)。 2021年6月にスピードメーターセンサーを交換していますが、電圧低下するとメーターが反応しなくなるようなので、あそらくその頃から症状があったのだと思います。その後になんとくバッテリーもおかしいかとバッテリーも交換しています。すべてはこれに原因があったなかと推測します。リタイヤして通勤にマジェスティを使用しなくなったことで走行距離が全然伸びていません。1年で700Kmとは!私の所有バイクの記録としては異常な少なさです。






もどる