H264-AVC-MPEG4ファイル出力
.mp4の拡張子をもつファイルとなります。コンテナがMP4、コーデックがH264-AVC、音声がAACとなります。
動画ファイルは、拡張子が同じでもコーデックが違うと別物となるので、ややこしい出力名となっています。
動画ファイルはビットレートで品質が変わるとともにファイルサイズが変わります。
FHDサイズ(現在のテレビなど1920×1080pix)の場合、ビットレートは8Mbpsあれば実用十分と感じます。
STDサイズ(DVDなど720×480pix)場合は、3Mbpsあれば同様に実用十分と感じます。
同様に音声も128Kbpsあれば十分です。
これらの設定はPowerDirectorのデフォルト設定には無いので先に設定しておきました。
(1) FHD(1980*1080) 8Mbps
MP4 カスタム FHD-8Mbps を選択(無い場合は、前の説明に戻って設定)
開始ボタンをクリック
(2) STD(720*480) 3Mbps
MP4 カスタム FHD-8Mbps を選択(無い場合は、前の説明に戻って設定)
開始ボタンをクリック
* デフォルトには以下などがあります
(3) FHD(1980*1080) 16Mbps
画質アップしますがファイルが約2倍になります
MP4 デフォルト MPEG4 1920×1080/30p(16Mbps) を選択
開始ボタンをクリック
(4) STD(640*480) 6Mbps
DVD(NTSC)は720*480で3Mbpsです
MP4 デフォルト MPEG4 640×480/30p(6Mbps) を選択
開始ボタンをクリック

GPU実装でハードウェアビデオエンコーダーを使用するとエンコード時間を短縮できます。
*FHDのMTSファイルデータからAVC-MPEG4-FHD(16Mbps)に出力するに要する時間
Intel Core i7-3770Kのみ ... 実時間 × 0.43
Intel Core i7-3770K と GTX750Ti ... 実時間 × 0.15
Intel Core i7-3770K と GTX1650(GM107) ... 実時間 × 0.07
GPUは消費電力を増やすので、性能を必要としないアイドリング時の使用電力が少ないGPUを選択するとよいでしょう。
FLH動画編集には高画質ゲーム画面表示ほどのGPU性能は要りません。
下は動画編集に便利に使っているNVIDIA GTX750TiのFF14ゲームベンチマークですが高画質表示は性能不十分な結果ですが、
FLH動画編集には十分役立っています。
準備
すぐにオーサリングにすすめますが、ディスク再生時「頭出し」ができないと不便なので、
頭出しのためのチャプターを設定しておくと便利です。「編集」画面に戻りチャプターを設定します。
(1) チャプタータブを開く
(2) タイムラインカーソルをチャプターを入れる場所に置く
(3) チャプター追加アイコンをクリック
(必要なだけ(2)(3)の操作を繰り返す)
*チャプター名を曲名などにしたいときは右クリックメニューから編集できます。
DVD/BDの再生のときにディスクメニューを作りたい場合は編集しておくと便利ですが、
チャプターで頭出しができれば必要十分と感じ、オーサリング手順を簡略にできるので、
ここではディスクメニュー省略の形で説明をすすめます。
ディスク作成(オーサリング)
ディスク作成画面に戻ります
(1) メニューの基本設定タグでメニューなしを選択(全てのページに適用)
(2) 2Dディスクタグを選択
@ BDの場合
[H.264] 25GB / HD1920×1080/24p(17Mbps)
25GBを超える場合は、スマートフィットを選択するか、容量の大きいディスクを選択する
A DVDの場合
[MPEG-2] 4.7GB / HD720×480/60i(9.5Mbps)
4.7GBを超える場合は、スマートフィットを選択するか、容量の大きいディスクを選択する
DVD書き出しの補足
一般的なDVD-Rは4.7GBですが、2時間ほどの動画の場合ビットレートが高いと収まらないことが多いです。
以前は2枚にしたものですが、最近は片面2層の8.5GBのDVD-Rも買いやすくなっていますので、
メディアが手に入り易い場合は8.5GB設定でよいです。
マニアックになりますが、8.5GB設定で書き出し、その後「DVD Shrink」というソフトで4.7GBに収まるよう圧縮するという方法もあります。
「DVD Shrink」の圧縮はオーサリングでスマートフィットで圧縮書き出すより圧縮率を高められ画質がよいことが多いからです。

(3) プレビューで確認(チャプターのあたり具合など)
(4) 2Dで書き込み
ディスクへは書き込まずHD(SD)の書き込み用フォルダに書き込む
(書き込みが速く、バックアップにもなる)
(5) 書き込み開始

(6) 書き込み完了
@ BDの場合
書き込みフォルダに[BDMV]と[CERTIFICATE]というフォルダが作られ、[BDMV]の中に動画データ等がある。
この2つのフォルダをBDに書き込めば映像用ディスクが完成する([BDMV]だけでもよいことが殆ど)。
A DVDの場合
書き込みフォルダに[VIDEO_TS]と[AUDIO_TS]というフォルダが作られ、[VIDEO_TS]の中に動画データ等がある。
この2つのフォルダをDVDに書き込めば映像用ディスクが完成する([VIDEO_TS]だけでもよいことが殆ど)。