[1] フルサイズ(FXフォーマット) 2400万画素 ハーフサイズ D300/D90/D5000 などの1200万画素カメラの写りをよいバランスと感じていたので、 フルサイズはその倍の2400万画素程度を待っていた。[2] 手持ちのフィルムカメラ Nikon F のレンズがそのまま使える。 手持ちのレンズは昭和の Nikkor で今では「非AIレンズ」とグループ分けされるレンズばかり。 D600は非AIレンズは絞りリングがAIレンズ用絞り連動ツメに干渉して付けられないが、 「非AIレンズのAI化」はDIYできる。AI化すれば、TTL露出計も、絞り優先オートも使えるので、 往時以上の便利さでデジタル一眼レフが使える。 |
AI化はDIYできますので、しない手はありません。絞りリングを外してヤスリで所定位置に切り込みを入れるというものです。 切り込みの開始位置 切り込みの開始位置は慎重に決定します。 この位置がそのレンズの開放F値を決めるだけでなく、絞りリングを回した時の絞り表示切り替わりポイントも決定しますので。切り込みの終点 レンズ着脱時に干渉しない位置まで。こちらはアバウトでかまいません。 |
スクリーンは透明に近づくほどピント山がつかみにくいのは理科実験的にあたりまえ。 D600はフォーカシングスクリーン交換式ではないので代用品を使います。 台湾のフォーカシングスクリーン・コムから購入できます。 http://www.focusingscreen.com/ ニコンや、キャノンのスクリーンを加工販売しています。 D600には、キャノンの Ec-B を取り付けることにしました。 スクリーンの交換手順はD800を例にメーカーサイトに詳しく図示 されていますので省略します(D800 D750 D600 D610 Df は、同じ仕組みです)。 D600のスクリーン押さえバネは、「押して向こうに押す」という外し方なのですが付属していたツールが便利に使えました。 従前のフォーカシングスクリーンと交換後のスクリーンの厚さが違う場合、スクリーンで合焦しても、 撮影像(真のピント)が前ピンになったり、後ピンになったりします。 これを標準シム(私のD600では金属製2枚)と、付属シム(プラスチック製2枚)を使って調整します。シムを多くすれば前ピンになり、 シムを抜いていけば後ピンになります。 キャノンのEc-Bスクリーンは、Nikon F スクリーン以上にピント合わせしやすいものでした。 また、ニコンのK3スクリーンよりよいようです。K3スクリーンはF2.8レンズくらいからセンターに陰りが出ますが、 Ec−Bはそのくらいでもでません。 その後、透明度の少ない全マット式(キャノンSタイプ)を追加し、今はこれを常用しています。 スクリーンを交換して、Fで使っていたレンズを使うことが楽しくなりました。まさにF感覚でデジタル撮影ができるのです。 合焦点ではフォーカスエイドも点灯するので、ピントの追い込みはFよりも速く正確できます。 カメラを構える、手が自然に合焦方向に動く、忘れていたフィルムカメラ感覚です。 ニコンのフォーカシングスクリーンは約1.6mm厚、キャノンのスクリーンは約1.5mm厚。 ピントは、プリズム側のすりガラス面で合わせるのでスクリーン交換による差はでませんが、 スクリーンの厚みの違いによる屈折率の変化で違いが出ることもあるようです。(薄くなると後ピン) これを調整するシムも付属しています。(入れると前ピン、抜くと後ピン) |
光学ファインダーとフォーカスセンサーへのフォーカスは調整されていますが、
明るい単焦点レンズを使うと、オートフォーカス誤差や、ファインダー誤差が気になるカメラもあります。 フォーカシングスクリーン面のバックフォーカスの調整 [1]フォーカシングスクリーンのシムの枚数を加減してスクリーンを上げ下げすることで調整する。 重ねる->前ピン/抜く->後ピン [2]メインミラー固定用偏芯ネジでミラー反射角を僅かに変えて光軸を変化させて調整する。 この操作は撮影構図センターも僅かながら変えるということになる。 AFセンサー面のバックフォーカスの調整 [1]サブミラー固定用偏芯ネジでミラー反射角を僅かに変えて光軸を変化させて調整する。 ちなみに、D50/D90は2mmのヘキサレンチを使い、回す方向がD600と逆です。 ピントの話 その2 |
タンポポチップチップ 主にAIレンズ未対応のカメラ(D50/80/90/3000/5000など)向け チップの設定は初期のマイコンのレジスタにデータをセットするようなマニアックな手順でセットします。 所定の組み合わせのシャッターをきることで設定モードを起動、設定テーブルを参照しつつ、設定するというものです。 ボディをオートフォーカスモードにしているとシャッターが切れず設定できません。 また、設定できるカメラとそうでないカメラもあるようです。レンズ後端の形や直径によって、 貼り付けられるレンズと貼り付けられないレンズもあります。 チップは4番ピンがレンズセンターになるように両面テープなどではりつけます。 (ボディ接点は7箇所、チップに5番6番は無し)。 0 1秒-6秒-1秒 の順でシャッターを切ると設定モード起動 [2.8][4.5][5.6][10][20][40][90]と値が順次表示される 1 設定モード[2.8]で1秒シャッターで、レンズ開放値設定モードに。レンズ開放値の表示で1秒シャッターで設定 0 1秒-6秒-1秒 の順でシャッターを切って設定モード起動 2設定モード[40]で1秒シャッターで、レンズ最小絞値設定モードに。レンズ最小絞値の表示で1秒シャッターで設定 以上で使用可となります。exifにレンズ焦点距離を正しく記入したい場合は次の焦点距離設定へすすみます。 0 1秒-6秒-1秒 の順でシャッターを切って設定モード起動 3 設定モード[4.5]で1秒シャッターで、レンズ焦点距離設定モードに。焦点距離に対応した絞値の表示(35mmは3.2)で1秒シャッターで設定 詳しい設定対応表は、http://yuchica.com/aisp/tanpopo.htmlに。 こういう隙間モノはリスク承知のお遊びと割り切る必要もあるでしょう。うまくいったらもうけもの。 私はD50でよく使う35mmF2を擬似CPU化したいと、やってみました。ピン位置あわせや、設定モード起動に、 最初とまどいましたが、無事設定完了。D50/90で非CPUレンズでTTL測光やオート露光撮影ができるようになりました。 各絞りでの撮影状況も、被写界深度やヒストグラムを見ると、適正に絞りが連動しているようで問題ありません。 これはロシア製とのこと。うまくいくと、こういう隙間モノはとても得をした気分になります。 D600など、AIレンズ対応のボディでは、CPUレンズと認識されるようになるので、 絞りリングによる絞り設定はできなくなります。CPUレンズと同じくレンズ絞りを最小絞りにしておいて ボディの絞り設定ダイヤルでの設定となります。絞りリングでの設定ができなくなりますが、 非CPUレンズでは対応しないシャッター速度優先やプログラムオートも使えるようになります。 私は、シャッター速度優先やプログラムオートは使わないし、絞りリングが使えればそのほうが好きなので、 このチップはAIレンズ未対応のボディで使うレンズのみへのDIYです。 |
全紙やA2を300dpiの解像度で印刷するのに必要な画素数は約3600万画素。 実用十分な150dpiであれば、縦横1/2、面積1/4で900万画素となります 2400万画素は、昭和のニコンレンズもに十分に像を結びます。 3600万画素ではややピクセルぼけが出るようにも感じます。 下限900万画素〜上限3600万画素が、135サイズの妥当な画素数範囲と感じます。 ニコンのセンサーであれば... 1200万画素/大画素(8.5μ平方)...D3/D700...(ハーフサイズ600万画素 D100/D50) 2400万画素/中画素(6.0μ平方)...D600...(ハーフサイズ1200万画素 D300/D90/D5000) 3600万画素/小画素(4.9μ平方)...D800...(ハーフサイズ1800万画素 D7000) 動体、暗所は大画素・少画素数、風景、大伸ばしは、小画素・多画素数など。目的に応じて使うカメラを選択すればよいでしょう。 Nikon F のフィルムバックが交換できたようにセンサー交換式となると、さらにニコンらしいです。 D600の2400万画素は、135サイズとしていいバランスと思います。 |
2013年3月17日汚れ状態(50mm f16) 購入2ケ月後くらい。この頃は気づきませんでしたが画面左上などにあります。新品でこれはまずい。 2015年11月10日(25,858枚)汚れ状態(35mm f22) 汚れはありますが、写真への写りこみが出るほどでないので、まだクリーニングはしません。 このくらいのゴミはだいたいのカメラで確認できます。 2015年11月20日 クリーニングに出したらD610が届きました レンズ交換式カメラは構造上密封が保てないので、必ずゴミ付着がでてきます。しかし、 D600は新品状態からありますから、なんらかの不良を感じます。 レンズ交換式カメラは、ローパスフィルターのクリーニングは、シャッターをバルブにすることでできます。 ゴミの写り込みは、背景が薄く、絞りを絞ったときに出やすいです。 そのチェックは、焦点距離の短いレンズで、ピントを無限にして、ディスプレーの空フォルダ画面など、 白いものに近づけてピンボケさせ、スローシャッターでカメラを少し動かしてカメラ振れさせ、 写した画像データを等倍で確認できます。 ゴミはピントやカメラ振れに関係なく写り込みます(センサーにくっついているわけなので)。 上の画像を等倍にして見てください。確認できると思います。 こうやってチェックすると、殆どのカメラで確認できます。青空などに写りこんで気になることがないならば、 あまり神経質にならないほうがいです。クリーニングしてもアルコールの乾きムラなどで小さな濁りを皆無にすることは難しいです D50の様子(2015年11月12日/11,120枚)...写真で気になったことはありませんがそろそろ、これまでの清掃回数は0回 D90の様子(2015年11月13日/16,820枚)...1つ2つ確認できるくらいで良好、これまでの清掃回数は1回 |
2015年11月27日 36.0×23.9mm / 4928×3280=1625万画素 / 1画素7.3μ平方 新品D610が届いたことでよからぬ考えがおきました。新品D610は下取りに出し、Dfを購入しました。 D4系のセンサーを存分に使ってみたいと思ったからです。Dfの人気の一つであるクラシックな外観にはそれほどひかれません。 ニコンFを長年使っていて今も手元にありますし、D600で新しいものの良さも実感しているからです。 使ってみると、発色の雰囲気はよく、画素数も適切で扱いやすいです。色と色の境目の偽色が少なく、階調がきれいです。 私には合っているカメラという印象です。 しかし同時にDfは皆ににすすめられるカメラはないとも感じます。趣味性の強いカメラです。 フルサイズデジタル一眼レフとしては、D4系のセンサーを積み、D4より安くコンパクトな一眼レフということのみに魅力を感ずるからです。 クラシックな外観が好きな人には、それはそれでよいでしょうが。 操作性や機能は、D600など、他の機種のほうが扱いやすく合理的で機能豊富です。 非AIタイプのレンズへの対応を強調していますが、露出計非連動で装着できるD5000などと大差ありません。 レンズ絞り値を変えた時は、もう一手間手動でカメラボディにそれをセットしなければなりません。 非AIレンズのAI化工作は簡単なので、D600購入でしたようにAI化して露出計連動させるほうが普通に使い勝手がいいです。 このセンサーをD750に入れて欲しかったなと思います。 私がすすめるニコンのフルサイズカメラは、画素数と1画素サイズのバランスのよい2400万画素のD600系(D610/D750)です。 D750はRAWデータがD810同様新形式になったいるので、NikonカメラユーザーおなじみのCaptureNX2では現像できません。CaptureNXDからの対応です。 D610がほぼハーフサイズ一眼レフ並の価格で購入できるようになっているのでリーズナブルと思います。 Df新品購入1ショット目のローパスフィルタ汚れ状態(2015年11月27日) ...画面下に数個見えます。私のチェックの仕方は厳しいですが、もちょっときれいにして出荷してほしいなあ。 |
Dfには内蔵ストロボがないので、Fの時代に使っていた Kako 250S Autoが復活。kakoの光は好きでした。 |
2017年2月16日 ・フォーカシングスクリーンをCANON Eg-S に交換 DfはD600とファインダースクリーンが同じなので、D600で使っていた CANON Ec-B に換装して使っていましたが、 透過率が低く全面マットの CANON Eg-S に交換しました。ファインダーが若干暗くなりますが、 全マットのほうが当然ピント山はつかみやすくなります。 ・ピント微調整 ファインダーの合焦や、フォーカスエイド合焦が、真の合焦と一致していると、 ストレスなくマニュアルフォーカスでも撮影できます。人の感覚は慣れで洗練されてきますから、 ファインダーの写りから合焦を予想してすばやくシャッターできるようになります。接写などでは、 ファインダーに移る像の自分好みのピント具合でシャッターできるのも快適です。 スクリーンのシム調整、ミラー調整などで、自分好みのところへくるように微調整しました。 自分好みに調整したファインダーで撮るマニュアル撮影は楽しいものです。 NikonFやNikomatで撮っていたレンズで同じようにピントリングを回して撮っていると気持ちが若返ります。 私の撮影は、趣味や日常記録ですから、失敗を諦められない撮影がありまえん。FやNikomat時代の操作性で十分だし、それが楽しいのです。 |