紀州へ
〜RC42@国道写真取材の旅〜

2006/05/04(Thu)

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 目覚ましをかけなくとも、野営では、だいたい日の出の頃には目が覚めるのですが、疲れたのか目が覚めたのは6時。すっかり明るくなっていました。これは不覚でした。今日は紀伊半島の観光コースも予定していましたから、明るくなったら動き始め、人が動く前にある程度巡りたかったのです。結局スタートしたのは7時と人並な時刻になりました。道路もそれなりに通りが多くなっていました。キャンプ場は写真のような賑わいでした。
 キャンプ場には夜着いて、朝早くでかけるのですが、CBは4気筒で音が静かなので、人から「バイクだ」と注目されることがなくありがたいです。お寺巡りや、路地巡りをしても、他の人の会話に割り込むような音ではありませんから。旅をするには静かなる大人のバイクがよいです。
北上
 紀伊半島を一周して名古屋方面に向うか、お寺巡りなどをしながら名古屋方面に向うか、少し迷いましたが、山道も走りたいこともあって、お寺巡りにしました。まずは、真言宗高野山派総本山、金剛峯寺にCBを向けることにしました。少し42号線を北上して山の中へ入ります。御坊のあたりの42号線はてきとうなワインディングで楽しかったです。
どこかなあ?
 ナビに金剛峯寺をセットした後は、だいたいの経路を確認して、山道が走れそうと確認して、あとはナビまかせ。昔のツーリングにはできなかったわざです。道具の便利さを実感。道を外れれば教えてくれるし、外してもおもしろそうな回り道ならそれを走って楽しんで、また目的の方向に向ったり、写真はどの変化?ですが、いい雰囲気のところだったので一枚とりました。ただ、バイクには自立航法(ジャイロ)を積んでいないのでGPS電波の陰になる山間、森の中、市街地のガード下などはだめです。私は、全てをナビ頼りにするわけではないので全く問題ありません。
金剛峯寺
 真言宗の祖、空海が建てたといわれる金剛峯寺にやってきました。ここは真言宗高野山派の総本山です。朝早くからたくさんのお参りや、観光客が訪れていました。
 駐車場に戻ってくると、YAMAHA XJR1300 がいました。オーソドックスな空冷4発で、リッタークラスバイクの中では私の一番のお気に入りです。しかし、とりまわしは750クラスのようではなく、私の体格・体力では構えてしまいますので、「愛車」まではには至りません。また、マフラーを換える方もありますが、私はノーマルが好きです。少し重くなっても左右対象デザインと、今時のバイクは静かな排気音が好きです。
CB400
 金剛峯寺を出たあと、飛鳥、斑鳩方向へバイクを向け、国道24号線を走りました。おきまりの写真をとっていると、向こうから赤いタンクのバイクが。「おお、きれいなCB400(NC36)だなあ。」後ろにも赤いタンクのバイク。「うん?同じバイクで仲良しツーリングかな?...おお!CB400(ヨンフォー)じゃん。400&400デュエットツーリングじゃん!。写真、写真。」しかし、400&400の背中は反対方向に通り過ぎていきます。追いかけて、お願いして一枚とも思いましたが、「ま、いいか」と思い直しスタートしました。やっぱ追いかけて一枚お願いすればよかった。
CB400...
 左がCB400Four(NC36)(1997年)、右がCB400FOUR(1974年)です。同じ車体色の写真を紹介します。これが2台で走ってきた絵を想像してみてください。
飛鳥・斑鳩
 飛鳥から斑鳩にかけて、ふらふらバイクを走らせました。メジャーな観光地でもあり、連休でもあり、今日はのんびり飛鳥・斑鳩散策という趣きではありません。信号待ちの車の間を縫って先頭へ出たり、思うようにはペースがかせげなかったりで、写真を撮ることもせずにふらふら走っていました。とりあえず、法隆寺脇で一枚とりました。
 さて、早朝スタートした頃は涼しくて、オーバーパンツ、オールウェザージャケットのいでたちでしたが、今は気温は25度、暑くなってきました。ここで脱いで軽装で再スタートをきりました。奈良市内は混むでしょうから、奈良市内方向は避け、国道25号を通って鈴鹿に向かうことにします。
フリーウェイ?
 鈴鹿に向けて走っているわけですが、やはり天理、奈良周辺は渋滞です。ぼちぼちバイクを前に進めながら国道25号線名阪国道に入りました。ここのつくりはまったくの日本の一般的な高速道路です。サービスエリアなどの設置も高速道路と同じです。しかし、国道なので料金はいりません。フリー(無料)です。これは、まさしくアメリカのフリーウェイです。(一車線の幅は、もう少し広くて、路側帯は車一台幅ありますが) 日本もこんな感覚で国道が整備されると、自動車の旅はアメリカ同様安上がりな旅となることでしょう。というか、高速道路が無料になるだけでいいのですけど。国道25号線、天理〜亀山間は、まさしく「日本のフリーウェイ」です。西名阪、東名阪もフリーになるといいなあ。
 さて、ここで大事件発生。快適に走っているとガス欠症状。予備タンクに切り替えようとコックに手をやると、「ゲゲッ、既にコックは予備タンク位置」。一瞬真っ青、次にひらきなおり、「高速じゃないし、急ぐ旅でもないから、押せばいいかあ。」開き直ると運も開くか、インターの標識、さらに天の助けの下り坂。かなりの高速できているので惰性でインターからは出られそうです。インターを降りると、さらに神仏の助け、そこにガソリンスタンド。もう、怖いくらい素晴らしい偶然続きです。押したのは、ガソリンスタンドの入り口から給油機までの10mくらいでした。いやあ、よかった、よかった。燃料計あるほうがいいなあ。
 燃料も入りほっとして、伊賀SAで休憩しました。隣は長野から来たというGS650です。
鈴鹿
 鈴鹿に着きました。まずは、鈴鹿サーキットに行っておみやげなどを買いました。遊園地は賑わっていましたね〜。その後、鈴鹿周辺のバイク屋さんなどを物色して、旅してるのも家で暇してるのも変わらない生活パターン、名古屋方向にバイクを向けました。
R23
 国道23号線をたんたんと進みます。この後は、富士山が見えるあたりでのキャンプするだけ。豊田南からは東名高速に乗りました。清水の三保のあたり、国道52号線を入ったあたりでキャンプできればいいと思います。
東名
 東名を清水に向け走ります。途中のパーキングで千葉のGS650な方とおしゃべりしました。そして、写真まで撮っていただきました。ありがとうございます。
 また、しばらく東名を走っていると、前方に見たような後ろ姿。近付くと、やはりCB750Fourです。私の憧れだったK2のシルバータンクです。が、テールランプが小さいK1までのもの、ウインカーステーも短いK1までのものです。旧型の雰囲気にしているようです。さらに近づくと、マフラーをつや消し黒に塗っています。往年のRCの雰囲気にしています。なかなか調子のいいCBとみました。加速時も煙をはきません。私のK1はリングがへたってきたか2番から煙が出るのです。サスの具合もよさそうです。あまりふわふわしていません。前になったり後ろになったりしながらしばらく並走しました。私が前になって前車との間隔をつめるために加速すると、さすがにFourではRC42の立ち上がりについてくるのは難しいようでした。両車追い越し車線を走っている速度です。私のはスクリーンついていますが、むこうはもろに風を受けているはず。がんばるなあと思いながら走りました。前の車が空いたのをきっかけに、私がペースを上げて先を急ぐことにしましたが、元気にCB走らせる人を見て嬉しい気分となりました。
CB750K2
 東名を並走したのと同じシルバーのK2(1972年)です。K2が出たとき、初期型はいうに及ばずK1も色あせて見えました。きれいに並んだインジケーターランプ、ヨーロッパ車のようなヘッドライト内ポジションランプ、存在感のあるウィンカーと大きなストップランプ、テールバンパー、シートロック、引き締まった排気音...CBの一番いいころのCBです。最近はどういうわけか、初期型が異常人気ですが、機械物は改良型がいいにきまっています。骨董趣味でCBをもちたいならいいですが、乗って楽しみたいならK2、K4(K6)です。
富士が見えない
 東名を走って静岡に近付くと、雲がかかってきました。振り返って浜松のほうは雲がないのですが、明らかに清水、富士山周辺は雲がかかっています。清水に近付くと空はすっかり曇ってしまいました。三保からの富士を見ていこうと思ったり、万が一三保YHがOKだったらそこで宿泊などとももくろんでいましたが、一気にテンションが下がりました。晴れていれば、まだ暗くなる時間ではないのですが、暗くなるのもはやいです。途中のガソリンスタンドで世間話をしていて田貫湖キャンプ場を教えてもらいました。今日はそこでテントを張ることにしました。着くと、テントのラッシュ状態です。うわあ、場所かえようかなあと思いましたが、疲れもきているので、ここに決めました。

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