Windows環境の利用
NTFS書き込み・Winows_Network参照
NTFSストレージの利用
Gnomeデスクトップは、NTFSストレージや、Windowsネットワークをアイコンで表示しますが、初期環境では、NTFSストレージへの書き込みができなかったり、日本語ファイル名の処理がうまくいかなかったりします。これはTUIのFreeBSDの初期環境と同じです。読み書きには、fusefsをインストールします。LinuxのGnomeではGnomeのツールとしてNTFS読み書きが整えられていますが、FreeBSDはユーザー設定となり、敷居が高いです。
Fuseのインストール(fusefs‐ntfs)
- # sysinstall から...[Index]-[Packages-]-[FTP]-[Main Site]-[sysutils]
- fusefs‐ntfs をチェックしてインストール
- /etc/rc.confに「fusefs_enable="YES"」を追記
これで、TUIで、
# ntfs-3g /dev/ad0s1 /mnt/1 ... などのようにマウントし、
# umount /mnt/1...などのようにアンマウントできるようになりました。
Gnomeへのリンク
Gnomeは標準の mount_ntfs コマンドを利用してマウントし、アイコン表示しています。mount_ntfs コマンドをfuseの ntfs_3g コマンドに変更することでGnomeにリンクし、アイコン表示するようにします。
- /usr/local/bin/ntfs-3gのリンクを/usr/sbin/mount_ntfs-3gとしてつくる
# ln -s /usr/local/bin/ntfs-3g /usr/sbin/mount_ntfs-3g
- オリジナルの/sbin/mount_ntfsをmount_ntfs-kernと名前を変えて同じフォルダに保存
# mv /sbin/mount_ntfs /sbin/mount_ntfs-kern
- リンク/usr/sbin/mount_ntfs-3gのそのまたリンクを/usr/sbin/mount_ntfsとしてつくる
# ln -s /usr/sbin/mount_ntfs-3g /usr/sbin/mount_ntfs
つまり、mount_ntfsコマンドがntfs-3gに向くようになりました。
これでGnomeのGUIから読み書きできるようになるはずですが、書き込みができません。
Gnomeの「設定エディタ」でSystem-Strage-default_option-ntfs
をみると、mount _options に-m=755と入っています。
mount_ntfsには-mオプションありますが、ntfs-3gには-mオプションありません。それでエラーを返されるようです。試しにこのオプションを削除すると、Gnome環境で自動マウントし、書き込みもできるようになります。ところが今度は、デバイスをアンマウントしていないのに、再度マウントするようになります。元に戻して(-m=755)自動マウントされないようにしました。Gnomeのバグ?何か私の設定ミス?
マウントするデバイスの検索について
マウントさせるストレージのデバイス名を表示させるコマンドは無いので以下のようにして検索します。
- IDE、SATA ストレージを探る...ヒットするとディスク情報が出ます
#fdisk ad0, #fdisk ad1, #fdisk ad2 ... など
- USB ストレージを探る...ヒットするとディスク情報が出ます
#fdisk da0, #fdisk da1, #fdisk da2 ... など
ヒットすると
# fdisk ad0
******* Working on device /dev/ad0 *******
...各種情報が表示
The data for partition 1 is:
...各種情報が表示 パーティションが在る
The data for partition 2 is:
...各種情報が表示 パーティションが在る
The data for partition 3 is:
パーティションが無い
The data for partition 4 is:
パーティションが無い
ヒットしないと
# fdisk da0
fdisk: cannot open disk /dev/da1: No such file or directory
情報にはパーティション番号(スライス番号)も示されるので、上の例ではデバイス名 ad0s1、ad0s2 が存在すると確認できます。
WindowsNetworkの利用
Gnomeは、FreeBSDからWindowsNetworkへアクセスする環境が用意されていますが、日本語ファイル名の処理があまりうまくありません。
WindowsNetworkをFreeBSDにマウントするfusefs-smbnetfsをインストールします。
fusefs-smbnetfsのインストール
- # sysinstall から...[Index]-[Packages-]-[FTP]-[Main Site]-[sysutils]
- fusefs‐smbnetfs をチェックしてインストール
- /etc/rc.confに「fusefs_enable="YES"」を追記
先のNTFSマウントの設定が済んでいれば、この設定は完了していますので設定の必要はありません。
- WindowsNetworkのマウントポイントを作成(/mnt以下に任意のフォルダを作る)
# md /mnt/win_net など
- .smb フォルダを新設
ホームディレクトリ(rootとか、~/)に
- smb.confを「.smbフォルダ」に設置
/usr/local/etc/smb.conf を、.smbにコピー、無ければ新設。
smb.confはsambaサーバーを動作させていれば、「/usr/local/etc/smb.conf」にあります。sambaサーバーをインストールしていなければありません。
smb.confは、sambaサーバー設定のための設定がほとんどで、クライアントとして接続するだけならいらない内容がほとんどです。
smbnetfsのインストール説明ファイル「/usr/local/share/doc/smbnetfs/INSTALL」にコピーする指示が書いて
あるので、その通りに説明しています。その後、動作を試してみると、ここにコピーしたsmb.confの設定は空ファイルでも、問題ない程度のもののようです。
ですから、smb.confが無い場合は、以下の内容程度を書いて新しく作り、置いておけばよいでしょう。
[global]
workgroup = workgroup
- smbnetfs.confを「.smbフォルダ」に設置
/usr/local/share/doc/smbnetfs/smbnetfs.conf
を、.smbにコピーします。そして。以下の部分を編集し、保存します。
FreeBSD機が、Windows機を参照する場合として
#---------------------------
# Local charset
#
# Default: autodetected
#---------------------------
local_charset "utf-8"
#---------------------------
# Charset used by samba
#
# Default: utf-8
#---------------------------
samba_charset "euc-jp"
- マウント・アンマウント
マウントは、「# smbnetfs /mnt/win_net」で、/mnt/win_netにマウントされます。
GUIで/mnt/win_netをクリックすれば、Winデスクトップ同様にネットワーク接続フォルダが表示されます。
アンマウントは、この場合「# umount /mnt/win_net」のです。
- GUIでマウント・アンマウントさせるためにシェルスクリプト・ファイルを作成
smbnetfs /mnt/win_net
と一行書いたテキストファイルを作成し
mount_win_net.sh
で保存
umount /mnt/win_net
と一行書いたテキストファイルを作成し
umount_win_net.sh
で保存
両ファイルに実効パーミッションを設定します。
これでGUIからインストール用と、アンインストール用のファイルをクリックするだけでマウント・アンマウントされます。
日本語ファイル名も正しく表示されます。
rootでなく、一般ユーザーからは、マウントエラー(パーミッション関係で)が出ます。その指摘は他でも既にされていますが、私も改善策をみつけていません。
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