Nikon D600で昭和のレンズを使う
〜2015年からはNikon Dfに〜
Nikon D600は、Nikon F と互換性のあるマウントで、Nikon F 時代のレンズを Nikon F 感覚で使えます。
TTL露出計が使えるのでフォトミックFTN並かな。デジカメなので撮影してすぐに画像を確認できます。
あたりまえのようですがフィルムカメラ感覚からすると非常に便利。
D600の本体撮像素子仕様は、35.9mm×24.0mm、6016×4016=2400万画素、画素サイズ 5.97ミクロン平方です。
レンズ性能とのバランスで、この撮像素子面積での画素数としては上限かなと感じます。
私が楽しむには最新レンズをそろえなくとも昔のレンズで十分。それを使えことが楽しくありです。
昔のレンズのD600での写り具合が気になりちょっと調べてみることにしました。
といっても、撮影条件も撮影画像も厳密なものではありません。自分の家から見える部分を撮影し、
カメラからポン出しのJPEG画像を比較するだけです。レンズはだいたい遠くの分解は苦手なので、遠くの被写体をねらいます。
縮小画像をクリックするとカメラ書き出しの原寸画像が表示されます。
ピントは中央電柱の碍子に合わせています。
...2021年COVID-19渦中追記...
2015年からは、Dfにボディを変更しました。質感よく写るセンサーと、マニュアル操作のしやすいボディで気にいっていますが、集合写真では、2400万画素センサーのD600にアドバンテージを感じることもあります。またDfにはストロボが無かったり、動画機能が無かったりします。不便を感じることが時々でます。Dfは趣味のカメラかと思います。フルサイズを楽しむとしたら2400万画素のカメラがよいバランスと思います。私のおすすめはD610です。画素数の多い800系はいらないし、センサーが同じなら手軽な機種がよいというわけです。
画像クリックで等倍画像表示となります
まずは比較用の現行レンズ
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (2013年)
f=1.8 ISO=50 1/4000
(露出設定限界外のため露出オーバー)
f=5.6
まずは比較の基準とする現行の50mmF1.8です。絞り開放からよく写っています。f5.6ではさらに全体にピントがあってくっきりしてきます。これならばD600の6ミクロン平方の画素でもレンズの対応はOKでしょう。
ここからが昭和のレンズ
NIKKOR-H Auto 50mm F2 (1971年)
f=2
f=5.6
1971年の50mmF2の画像です。絞り開放では若干の周辺光量の低下がありますが、現行50mmといい勝負です。
f5.6では、その問題も無く解像も現行50mm並です。このレンズは初めての一眼レフNikomatとともに買ってもらったもので、
初めてのNIKKORレンズでした。
NIKKOR SC Auto 50mmF1.4 (1974年)
f=1.4 ISO=50 1/4000
(露出設定限界外のため露出オーバー)
f=5.6
明るい標準レンズの50mmF1.4の画像です。絞り開放では周辺光量の低下があります。f5.6になれば問題無くなり、画像もしまってきます。
NIKKOR H Auto 28mm F3.5 (1973年)
f=5.6
初めて買った広角レンズ。28mmは広角として使いやすいと思うのですが、私の場合、使うことの少なかったレンズです。
しかし40年経ってハーフサイズ・デジタル一眼レフではよく使うレンズとなりました。
NIKKOR 35mmF2 (1976年)
f=5.6
35mmF2のレンズの画像です。35mmは1倍の50mmよりやや広い画角で使いやすく、標準レンズとして使うことが多いです。
NIKKOR-Q Auto 135mm F2.8 (1972年)
f=8
初めて買った望遠レンズ。使いやすいちょい望遠で、50mmの次によく使いました。
f=8
左の写真より奥の遠景にピントを合わせたもの。
TEFNON H/D-MC ZOOM 35-105mm F3.2-4 MACRO
35mm f=5.6
50mm f=5.6
今でこそズームレンズが標準ですが、昭和の時代はズームレンズは希少で高価でした。ましてNikonのズームレンズは学生の手が出る品物ではありませんでした。小堀製作所の TEFNON はそういう人の味方でした。35mm絞り開放では周辺光量の落ちがはげしいです。とはいえ、マクロもきくし、ズームだし、絞ればいけるし、愛着とともに今でも使えるレンズです。
Zoom-NIKKOR 80-200mm F4 (1985年)
80mm f=8
200mm f=8 200mmになると電柱にピントでは遠景は被写界深度に入らない
ちょっと寄せたいときに丁度よい範囲で使いやすいズーム。それでも200mmまでいくと手ぶれが気になってきます。
フィルムの時は大伸ばししないので気になりませんでしたが、デジカメになりディスプレーでアップできるようになると
気になります。150mmくらいまでが1/125がきれるいいところかも。
前述のTEFNONもこのレンズもズームは直進系です。ピントをマニュアル操作するズームレンズは直進系が使いやすいです。
合焦後ズーム操作すればでピントずれもしやすいですが、それはこのタイプの使いこなしの範囲です。
手持ちの最近のレンズでも
AF NIKKOR 24mm F2.8D
(1993年-現行)
f=5.6
24mm広角で使うことより、ハーフサイズ機で36mm相当として使うために購入。
基本設計は1967年
Ai AF NIKKOR 28mm f/2.8D
(1994年-現行)
28mm f=5.6
ハーフサイズでは28mmはよく使うので中古で購入。開放2.8は3.5と比べるとファインダーは見やすい。
レンズの基本設計は1974年。デジタル対応コーティングのせいかやや青が強い発色に感じる。
最近のニコンレンズの傾向か?
SIGMA AF SUPER-WIDE II 24mm F2.8
f=5.6
24mm広角として使うのではなく、ハーフサイズで35mm画角相当になる単焦点として使う目的で購入。かなり接写のきくレンズ。
SIGMA24mm F1.8 EX DG
ASPHERICAL MACRO
f=5.6
写りのいいレンズですが、最短〜∞までのピントリングの回転角が小さく
マニュアルピント合わせがしづらく、そのためAFが外れることもでる。ヤフオクに売却。
Ai AF Zoom NIKKOR 35-70mm F2.8D (1992-2006年)
35mm f=5.6
70mm f=5.6
開放F2.8固定のズームレンズ。35mm-70mmと私がよく使う35mm、50mmをカバー。D600用に中古を購入。
評判のよいレンズで絵もニコンらしいですが、やはりズーム。中央部分の解像はいいですが、周辺は古い35mmF2に劣ります。
AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
(2009年-現行)
f=5.6
ハーフサイズAPS-C(ニコンではDXフォーマット)用の現行レンズをD600で撮影しました。
ハーフサイズ用レンズですので、結像円はフルサイズ(ニコンではFXフォーマット)撮像長方形をカバーしません。
周辺ケラレを気にしないとか、トリミングして使うなどならOKです。
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
(2014年-現行)
f=5.6
久しぶりに買った新品レンズ。2014年発売の新レンズ。これまでの35mmラインナップは、F1.4の高価で大きなものと、
昭和の35mmと基本的に同じでボディモーター駆動オートフォーカスになったものの2本でした。
そこに50mmF1.8と同じ傾向の35mmが登場したので購入しました。50mmF1.8と似た絵づくりです。
AF-S NIKKOR 14-24mm f2.8G ED (2007年-現行)
14mm f=5.6
24mm f=5.6
なんと息子が大枚はたいてニコンの広角ズームを買ってきました。これにはびっくり。写り具合、色具合すばらしいレンズです。
しかし、例によってここで意地悪テスト。大三元レンズといわれるレンズですがやはりズーム。24mm部分をみれば、価格約1/5の24mm単焦点にかないません。
TOKINA AT-X17AF PRO 17mm f/3.5(1993年)
f=5.6
息子の14-24mmの超広角のおもしろさに触発されて中古を購入。写りは、AF-S NIKKOR 14-24mmズークと同等レベル。
価格差を1/10を考えればお得なレンズです。購入後、けっこう気に入ってよく使うようになりました。
AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D(1993年)
f=5.6 on Nikon Df
ニコンの対角魚眼レンズ。
AF-S NIKKOR 70-300mm f4.5-5.6G IF-ED(2006年)
70mm f=8 on Nikon Df
300mm f=8 on Nikon Df
望遠側のレンズを使う機会は少ないのですが、年に数回は使うことがあります。手持ちの最長は200mmですが、望遠が使いたいときは6倍300mmくらい寄せたい気持ちになることもあり、またこのレンズが現行でなくなったこともあり、かけこみで購入しました。70-300は望遠が欲しい場面で使いやすい焦点距離です。