2005年発売のコンデジ、会社の廃棄品。このカメラはローパスフィルターにゴミが付着。
今やコンデジは、修理より新品購入の消耗品。興味を示すのは、ガラクタ好きの私くらい。
メディアも一般的でないXDカード、充電にはマルチコネクタを介すなど、時代を感じる仕様です。 ちょっと評判のよかったカメラなので、捨てる前に試してみると、写りがよくてびっくりです。 ピクセル等倍画像のぼやけも、今の1000万画素超えのコンデジのピクセル等倍画像よりぼやけず良好です。 (画素数をもっていてもピクセル等倍画像がぼやけるのはレンズとバランスしない限界超えと私は見ます。) 画素数少なく1ピクセルが大きいのでレンズが光をのせやすいのでしょう。 ボディは、角はへこみ、あちこちにキズ。落とされたり、酷使されたりしたのでしょう。 それでもちゃんと動作しています。丈夫なカメラです。 そこでちょいレポート。どの程度の画像かわかりやすくするために、 同時期発売の似た画素数(600万画素)の一眼レフ、ニコンD50の画像を並べます。 D50との比較でわかるようにFinPix F10すばらしいコンデジです。その後のマイナーチェンジを調べると... F11(絞り/シャッター優先オート追加) F30(バッテリー変更(ストッパー付)、マルチコネクタ廃止) F31(使用可能メモリ容量増加(所詮XDですが)、顔認識) ...などとなっています。コンデジは、2L版300dpi印刷できる400万画素あれば十分と思っています。 1ピクセルも大きくなって光もよくのると思います。しかし、2014年現在そんなカメラはありません。 |
12.2mm(55mm相当) f=3.4 1/9秒 ISO100 35mm(52mm相当) f=5.6 1/6秒 ISO200 |
12.2mm(55mm相当) f=8 1/480sec |
F10がすばらしかったので、ヤフオクでF30をゲットしました。 ボディはF10よりやや薄く丸みがあります。バッテリーストッパーが付いていて蓋を開けてもバッテリーが落ちません。 バッテリーを外してしばらくすると日付設定がクリアされるのでストッパー付はこれが無く安心です。 絵づくりはF10より明るい感じです。背景ボケを表現させたいのか、被写界深度内でやや前ピンに設定されているようです。 このシリーズの熟成機という感じで好印象です。バイクよりもカメラを携帯しにくいスキー用カメラとして重宝しそうです。 |
FUJIFILM FinePix F10/11/30/31 は、1/1.7型(7.6×5.7mm)センサーで、画素数を630万画素にとどめたデジカメです。 一般的なスクエア式画素でなくハニカム式画素としている点も興味深いです。仮にスクエア式として1画素の大きさを計算すると、 7.6mm÷2848=2.7μ平方となります。この大きさは、特筆すべきで、1型、4/3型並の大きさです。 2014年は、1/1.7型センサーのカメラによいものが登場した年でしたが、これらの機種は1200万画素あるいはそれ以上に 画素を小さくしています。カメラの画像処理エンジンで上手に画像処理してはいますが、ピクセル等倍データはあまくなるように感じます。 画素数を欲張らず、600万画素程度におさえれば、1画素が大きくなり、ピクセル等倍データもしっかりするでしょう。 現行機種と比べても、F10系のFinePixはコンデジの名機といってよいでしょう。 |